千数百年の歴史があるといわれる「日本画」。珊瑚や鹿の角、墨など日本古来の天然の画材を使って描かれますが、いま新たな作風が生まれているんです。

これからをリードする日本画家を発掘するコンテストで最高賞を受賞した女流画家の幻想的な作品、デザイン画に使われるコピックを使った精密な絵…富山にゆかりがある注目の日本画家を取材しました。

あざやかな色使いで描かれる幻想的な作品。アジサイが咲く横には・・・貝に、ひよこ。

生命が共鳴し合い拡大する様を表しているこちらの作品、タイトルは「蒐荷(しゅうか)」です。

実はこれ、日本画なのです。
描いたのは神奈川県の日本画家、谷保玲奈(たにほ・れいな)さんです。

日本画家 谷保玲奈さん(37):「なんかきれいな絵だなとか、なんか惹かれるなとか、なんか心が動いているなと思ってもらえたら、1番うれしくて、絵を描いていてよかったなと思う時なので」

高橋龍太郎コレクション連携企画「川端龍子プラスワン 濱田樹里・谷保玲奈―色彩は踊り、共鳴する」(後期)

谷保さんは、東京で生まれで幼少期はドミニカ共和国など海外で過ごしましたが、父親が富山県高岡市出身で富山県を年に数回訪れています。

2021年、これからの美術界をリードする日本画家を発掘するコンテスト「東山魁夷記念 日経日本画大賞」の最高賞を受賞。いま注目の日本画家です。

谷保さんが語る日本画の魅力とは。

日本画家 谷保玲奈さん:「油なの?アクリルなの?ってよく聞かれることが多いんですけれど、実際に直面すると、この質感ってなんだろうってみんな思うと思うんです」