厳しい暑さで熱中症への対策が呼び掛けられる中、車の中での熱中症の危険に注目しました。

この時期、​注意しなければいけないのは屋外だけではありません。

【JAF新潟支部事業課 廣川尚樹さん】「車内の熱中症です」

夏の車内はどれくらい温度が上がるのでしょうか。JAF新潟支部で実験してみました。クーラーが効いた車内は27℃で快適ですが、エンジンを切ると…。

【記者リポート】「15分経ちましたが、すでに車内の温度は8℃ほど上がり33℃。とても暑いです」

湿度などの条件もありますが、車内の温度が30℃を超えると熱中症の危険があるということです。

新潟市中央区の駐車場では今年5月、1歳5か月の男の子が車の中におよそ3時間置き去りにされ死亡する事故も起きています。

【JAF新潟支部事業課 廣川尚樹さん】「車を短時間でも離れる際は一緒に、ペットも同じですね。乳幼児・お子さまとペットは必ず外に連れていただきますよう」

JAFでは、鍵を車内に入れたまま子どもやペットを閉じ込めてしまった場合、この時期は、JAFと同時に消防にも通報してほしいと呼び掛けています。

一方、夏の車内には、こんな危険も…。35℃の暑さの中で車の中の温度がどう変化するかを調べた実験では、10分ほどで車内の温度は37℃になり、ダッシュボードの温度は55℃に達しました。

【JAF新潟支部事業課 廣川尚樹さん】「スプレー缶ですとかライターですね、こういった可燃物をダッシュボードに置いてしまうと破裂する可能性もあります」

JAFは車内でもエアコンを使用しながら、こまめに水分補給するよう呼び掛けています。