「うまいとこどりの酒」を飲んでみると 

今野リポーター
「あ!すごい、香りがすごいですね!ほんのり甘みもあるんですが、やっぱり70度超えているので喉が燃える感じがありますね」

崎元酒造5代目 崎元俊男代表
「甘みやうま味成分が凝縮されているんですよ。一番うまいとこどりが花酒ですね」

見た目にも付加価値をつけようとこだわりが詰まった花酒。島に自生するクバの葉をひとつひとつ丁寧に巻き付けていて、これは与那国町が特許をもつ伝統の技法なんです。

ちなみに寒くなり始めたこの時期は、花酒がどんな食材と合うのか与那国の食材を堪能できる「居処屋どぅ~らい」の店主・白井宣広さんに伺うと。

居処屋どぅ~らい 白井宣広さん
「こちらがカジキの桑焼で、長命草の粉末を練り込んだチャンプルーになります。かなり度数が高いので、味付けが濃いものが合うと思います」

島の伝統を絶やさぬよう、造り継がれてきた花酒。次の担い手である息子2人も思いを受け継いでいます。

長男 俊壱さん
「地酒を残すことはある意味『文化を残すこと』とイコールだと思っているので、一体になって残していくことに意義がある」

次男 勇利さん
「日本最西端であって花酒と言う酒が残っている島なので、文化的にも残していきたいという気持ちがある」

崎元酒造5代目 崎元俊男代表
「地域とともに、地域でしかできないお酒造りを目指して頑張っていきます」

与那国町を訪ねると島の文化として親しまれてきた泡盛と、その伝統を絶やさぬよう酒造りに励む親子の姿がありました。