「つく」「蒸す」一体型を初めて開発 その初号機はどんな姿?

実は、日本で初めて「つく」と「蒸す」が一体となった【画像⑧】のような電気餅つき機を開発したのが、岡山県赤磐市にある農業機械メーカー「みのる産業」。当時はもち米3升分をつく機械で、その後大手メーカーが開発した「家庭用もちつき機」に発展したといいます。
創業者の生本實さんが50年以上前に「大人数の家族でつく餅を簡単にできないか」と発明したことがきっかけでした。

しかし、今では家族で餅をつくことさえ減ってしまいました。
(初代から開発に携わる 杉本重郎さん)
「1世帯のあたりの家族の数が減りましたから、それに合わせて小型化した。餅つき機は『家族団らん』をテーマに開発しました」

進化を続ける「もちつき機」キティちゃんの頭の中で...
「つきたての餅を丸めて食べる楽しみを忘れないでほしい」...その思いから商品も進化してきました。
【画像⑪⑫】のような、キティちゃんの頭の中でつくもちつき機も、かつて開発・販売していました。


(みのる産業 生本尚久社長)
「餅をつく習慣がどうしてもなくなってきている。『餅は店で売っているものだ』とどうしてもなってきてしまっている」
「なので、是非自らついたお餅で、つきたてのお餅を召し上がっていただければ、お餅の価値観というのがずいぶん変わると思っています」

「持ち」運びにも便利な家庭用電気餅つき機。お正月にはつきたての餅を家で簡単に楽しんでみてはいかがでしょうか。
