結婚30年「心から感謝」

両陛下は今年、結婚30年の節目を迎えられました。
皇后さまは皇室という慣れない環境の中で2004年に適応障害と診断され、公務がままならない日々もありましたが、この30年について「上皇上皇后両陛下の温かいお導きの下で、天皇陛下に常に優しくお支えいただき、また、ほかにも多くの方々に助けられ、見守っていただきながら、今日の日を迎えることができましたことに心から感謝しております」と述べられました。
2つの大震災「大きな衝撃と深い悲しみ」

30年の間の出来事として、1995年に発生した阪神淡路大震災と、2011年の東日本大震災について触れ、「このことは大きな衝撃と深い悲しみを持って受け止めなくてはならない現実」だったと振り返られました。
今年、両陛下は地方公務として北海道、岩手、石川、鹿児島を訪問されています。
このうち、岩手県で陸前高田市などの被災地を訪れた際の様子について、皇后さまは「被災地の皆さんが、幾多の困難を抱えながらも弛(たゆ)みない努力を続けてこられた姿に心を打たれました」と記されました。