空き家を活用し、地域の魅力を広げようとしている若者が山口県萩市にいます。手作りの交流スペースや1棟をそのまま貸し出す「1棟貸しの宿」など、地域に根ざした取り組みを取材しました。
宿場町の面影残る三見地区

萩の市街地から、車で約10分の萩市三見地区。萩と下関を結ぶ、かつての「赤間関街道」の宿場町として栄えました。道の両脇に家が建ち並ぶ町並みは、当時の面影を残します。
2年がかりで空き家を改修

この三見地区に、長期滞在も可能な1棟をそのまま貸し出す宿「要(かなめ)」があります。開業したのが、広瀬耕さん。築30年以上となる空き家を改修しました。上下水道などを除いて、自分でできるものはすべて手作りし、2年がかりで完成させました。

広瀬耕さん
「僕自身移住者で1回ちょっと来ただけでは分からない田舎のよさってあるので、田舎暮らしが体験出来るようなそういう場所があったらなと思ったので作りました」
協力隊で着任、萩の良さを再確認
広瀬さんは、下関市出身。広島の大学を卒業後、神戸市の会社に就職しました。小さい頃は萩に住んだこともあり、大人になって改めて萩のよさを実感したといいます。2019年、萩市の地域おこし協力隊に着任しました。三見地区が気に入り、退任後も空き家を活用する活動をしています。
広瀬さん
「古い家とかがまだ使えるのに、無くなっちゃうのがもったいないという、もったいない精神ですね」

1階はダイニングにリビング、床の間のある和室など3部屋。2階は寝室で、和室が2部屋です。窓からは、水田や山並みなど三見らしい景色が望めます。ダイニングは、キッチンとの間の壁や天井を取り除き、開放的な空間となっています。

広瀬さん
「昔の昭和っぽさというか、そういうのも残しつつ、ちょうどバランスがとれたように考えました」














