メジャーリーグ、日に日に過熱する大谷翔平選手の争奪戦。早ければ今週中に決着がつくもしれません。

ドジャース監督の発言は、事実を伝えただけで問題ナシ?

井上貴博キャスター:
ドジャース監督の発言の影響。これがピンチを招くのではないか、なんて話がありました。

「数日前にロスで翔平と会った。ミーティングは上手くいった」と、そのやり取りをある程度会見で口にした監督。現地の報道では、米メディア『FOXスポーツ』記者によると「(かん口令を破ったのは)大谷がドジャースに来るという自信を深めている証拠」であるということです。

ほかにも、米番組「MLBネットワーク」のモロシ記者いわく「依然としてドジャースが最有力候補である」とのこと。かん口令を敷いているのは、あくまでも代理人が独自に言っているだけなので、ドジャーズが最有力なのは変わらないということです。

ホラン千秋キャスター:
笹田さん。仮にドジャースのロバーツ監督が何か発言したとしても、「これぐらいは話していいですか?」みたいな確認は、代理人の方に取るものなのでしょうか?

メジャーリーグ取材歴29年 笹田幸嗣さん:
いや、とりあえず2~3日前にドジャースタジアムで会ったという事実を「上手くいったと思うよ」と言っただけであって、交渉の詳細を伝えているわけではありませんので、これは大きな問題になるとは誰も思わない…。誰も、というのはちょっと失礼ですけど。

事実、ヤンキースなどは大谷投手と会ったことも伝え、今度会うということも伝えていますので、MLB的には問題にはなっておりません。

井上キャスター:
そうやって考えると、これだけ監督が踏み込んだ発言をした。大谷さんもドジャースに行きたいのであれば、相思相愛で「はい、私やっぱりドジャース行きます」と、ある程度ポンッて発表してもいい気がしますが、それを発表しないということは、裏を返すとドジャースではない…?

メジャーリーグ取材歴29年 笹田幸嗣さん:
交渉事というのは相手を用意して、簡単にいうと、そこで本気度を試しながら条件を上げていくのが常套手段ですよね。

そういったものが根本にありますので、やっぱりもともとドジャース、エンゼルスが有力だといわれていたなかで、相手に「いや、君のとこもチャンスあるんだよ」「君のとこはどうするんだ?」という形で問いかけながら、代理人は条件を上げていく。今、そういう過程のなかで最終段階に入っている感じだと思います。