冬から春にかけて沖縄の周辺海域を回遊するザトウクジラの保全や、観光資源としての持続可能な活用などについて考えるシンポジウムが、宜野湾市で開かれました。

沖縄奄美自然環境事務所が開いた「沖縄ザトウクジラシンポジウム」には海洋生物の専門家など7人が登壇しました。

このうち、座間味村ホエールウォッチング協会の大城晃会長は、クジラの100メートル以内には近づかないことや、親子クジラの観察は1時間以内に留めるなど自主的なルールを設け、クジラにストレスを与えず子育てしやすい環境をつくっていると報告しました。

主催者によりますと南西諸島周辺は、ザトウクジラが繁殖や子育ての場所にしている世界的にも重要な海域で、こうした配慮が必要だと言うことです。

会場を訪れた人は真剣に耳を傾けクジラの生息環境の保全について考えている様子でした。