ロシアと北朝鮮や中国との軍事連携の強化が懸念されるなか、自衛隊とアメリカ軍が共同訓練です。有事の際の日米共同作戦に備えた訓練が、仙台駐屯地で6年ぶりに行われることになり、4日開始式がありました。

宮城野区の仙台駐屯地で行われた日米共同指揮所演習の訓練開始式には、陸上自衛隊東北方面隊とアメリカ軍からおよそ80人が参加しました。日米共同訓練は、インド太平洋地域での安全保障の協力強化に向けて連携を深めるのが目的です。

今回は、仙台・朝霞・東千歳の3か所の駐屯地で、陸上自衛隊とアメリカ軍、そして初めてオーストラリア軍も参加します。このうち、仙台駐屯地では、陸上自衛隊とアメリカ軍が、有事の際に共同で作戦を行うためのシミュレーションなどの訓練を4日から始めました。

陸上自衛隊東北方面総監 梶原直樹陸将:
「ロシアと北朝鮮や中国との軍事的連携の強化が懸念されるなど、日本を取り巻く安全保障環境はこれまでになく厳しく、かつ複雑なものになっている。こうした中、日本にとって唯一の同盟国である米国との安全保障関係の強化は、極めて重要である」

日米共同訓練が仙台駐屯地で行われるのは、6年ぶり11回目です。今回の訓練は、13日まで行われます。