上皇さまも訪問 受け継がれる皇室のペルー訪問
現地時間の11月3日、艶やかな着物を着た佳子さまは、ペルー日系人協会の敷地内の日本庭園で、訪問の記念に松を植樹された。そのすぐ隣には、姉の小室眞子さんが4年前のペルー訪問時に植樹したスギ科の木が根を張っていた。
庭園内には、上皇さまや、秋篠宮さま、さらには上皇さまの弟・常陸宮さまや、天皇陛下の妹・黒田清子さんが植えた木も大きく育っていた。同じ庭園に新しく植えられた佳子さまの若木は、昭和から続く皇室によるペルーへの親善訪問が引き継がれていることを象徴していた。

日本から遠く離れ、苦労してきた日系人やその家族にとって、皇室が訪問して労いの言葉をかけてくれることは何よりも嬉しいことだという。
佳子さまと面会した94歳の日系二世の男性は、記者から「ペルー人だが、日本にルーツがあることを確認できますか?」と問われると、大きくうなずき、「本当に忘れられない日です。『ペルーを忘れないでください』と伝えさせていただきました」と笑顔で応えた。