ヘリを使った『富裕層向けツアー』その狙いとは?

 一方、こんな動きも。颯爽とヘリコプターに乗り込むのは大阪観光局の溝畑宏理事長。万博を前に、このヘリを活用して“ある課題”を克服しようというのです。万博では約2820万人の来場者が予想されています。うち350万人は外国人観光客。大阪観光局としては、開催地・大阪以外にも足をのばしてもらうことで、関西全体の活性化を狙っていますが、そう簡単ではないようです。というのも…。
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 (ドイツから来た人)「(Qどこに行く?)大阪と東京、京都に行きます。(Q和歌山に行く予定は?)ないです。予定に入ってないし」
 (アメリカから来た人)「知らないな、ワカヤマって何?」

 (フランスから来た人)「(Q和歌山に行く予定は?)どこですか?沖縄のことを言ってるの?」
 (近くにいた人)「和歌山、大阪の隣にあるよ」
 (フランスから来た人)「あー、なるほど大阪の隣ね。知らないな」
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 大阪観光局のデータ(※2019年)では、関西空港に到着した外国人観光客のうち、大阪を訪れる人が97%、京都が62%いるのに対して、奈良は34%、兵庫は12%、和歌山にいたってはたった3%に留まっているのです(滋賀は2%)。
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 移動距離とその時間が理由の1つとみられ、その克服の手段がヘリというわけです。例えば、和歌山は車だと大阪市内から約1時間半かかりますが、ヘリだとわずか15分。

 (溝畑宏理事長)「たくさんお金を落としてもらう仕組みを作るためには、大阪万博・IR開業を見据える。日本の観光の課題はラグジュアリー対策なんですよ」
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 万博を訪れた富裕層向けに、ヘリコプターで移動する観光ツアーを企画。上空から見下ろすと、現在建設中の万博会場も一望できます。
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 ほかにも、堺市の世界遺産である百舌鳥・古市古墳群などを遊覧飛行し、30分で和歌山マリーナシティに到着。

 (溝畑宏理事長)「普段見られない風景がいっぱい見られて、万博会場がどうなっているかよく見えたからそれが一番感動しましたね」

 溝畑さんが訪れたのは、マリーナシティの隣にある黒潮市場。約4割が海外からの観光客だといいます。
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 (溝畑理事長)「どこの国の人が多いですか?中国ですか?」
 (黒潮市場の支配人)「中国が今までは一番多かったですけどね、今ちょっと少ないですね…」
 (溝畑理事長)「ヨーロッパは少ないんですか?欧米系は?」
 (黒潮市場の支配人)「欧米系は夏場は多かったですね」
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 市場で地元の特産品などを視察した後は、前日に串本町で水揚げされたばかりの本鮪の解体ショーへ。

 (溝畑宏理事長)「外国人が結構多いですね。大阪や関西に来られたお客さんを集客すべきですね」
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 早速、捌きたての鮪の3色丼を試食。

 (溝畑宏理事長)「おいしい。歯ごたえがありますね」

 既に、今回の視察と同様のツアープランの予約を11月に始めています。
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 (溝畑宏理事長)「大阪は関西の玄関口やから、そこで全部客を囲い込むのではなくて、関西を周遊してもらうことで結果的に大阪も潤うんですよ。長期間、来てもらうためには和歌山との連携が大事ですね」