■棒を掲げる女性やマッチョな男性など海開きへの様々な思いとは・・・

波打ち際で見つけたのは、女性。棒のようなものを天高く突き上げたまま微動だにしません。

ーー何をされているんですか?

「今インスタ用に360度カメラで海岸を撮っているところです」

実は、ビーチの様子をSNSに投稿するため、駆けつけたのだといいます。久しぶりの海に興奮が収まりません。

写真を撮る女性
「本当もう解放感一杯ですごくうれしいです。気持ちもこれで一気にコロナ明けが近いかなって感じがしますね。うれしいです」

このあと女性は、右手を高く上げたまま、海外線を歩き続けました。

次に出会ったのは、腹筋がバッキバキに割れたこれぞマッチョという3人組。

ーー身体すごいですね?

「この日のために、3年間待ちました。そのためだけに鍛えているみたいな感じで」

海で肉体美を披露するために千葉県から訪れたといいます。由比ガ浜を選んだ理由はそれだけではないそうで・・・

マッチョな男性
「波が優しいから神奈川は。何回も溺れかけているから。千葉は泳がないです」

マッチョでも"泳ぎは得意ではない"とのこと。

一方、砂浜で腕立て伏せをしている2人組。元水泳部だというのですが・・・。

元水泳部の男性
「周りを見ていて2人で恥ずかしいなという話をしていて」
「けっこうマッチョなお兄さんとかいっぱいいるんで」

大学までの15年以上水泳をしていたムキムキの体が。今ではかなり衰えてしまったため、急遽、筋トレを開始。ところで、元水泳部、きょうの泳ぎはどうでしたか?

元水泳部の男性
「きょう水着持ってきてないんで、泳いでないです」
「ただ寝てるだけですね」

■食べ物を狙う「トンビ」や砂浜には「きけん」な「カツオノエボシ」に注意!

楽しい海でのひとときに水をさすような出来事も。

青空を旋回する鳥の群れ。トンビです。海水浴客が持つ、食べ物を狙っていました。1人の客に向かって立て続けに襲い掛かります。
トンビには鋭い爪やくちばしがあり、襲われれば大けがに繋がる危険も。
こちらの海水浴場では食事のときなどは注意するよう呼びかけています。

危険なのは空だけではありません。砂浜に書かれた「きけん」の文字。
そこにいたのは猛毒の危険生物「カツオノエボシ」です。クラゲの仲間で、刺されるとしびれや激しい痛みに襲われるといいます。

子ども
「だいぶ近くにきている」

子どもが波打ち際で遊んでいると「カツオノエボシ」を発見。興味を示し、近づいていってしまいます。

母親
「(子どもが)触っちゃったんで。知らなかったら触っちゃう」

幸い、大事には至らなかったといいますが、神奈川県の海岸では6月から相次いで「カツオノエボシ」が見つかっていて注意が必要です。

待ちわびた海開きから、初の週末を迎え多くの客で賑わった由比ガ浜。

由比ガ浜茶亭組合 増田元秀組合長
「出だしはもうこれ100点なんじゃないですか。感無量ですよ、この辛かった2年間を考えるとね」

海水浴が楽しめるのは8月いっぱいまでです。