昭和36年(1961年)12月、阿蘇郡高森町色見地区で行われた「めし食い祭り」の映像です。

その年の穀物の実りに感謝しながら、山盛りのご飯1升2合(約1.8kg)を食べて人々の健康を祈願する珍しいお祭りで、数百年の歴史があります。当時ニュースはこう伝えています。

「阿蘇郡高森町色見集落に伝わる奇習「めし食い祭り」が1日の夜賑やかに行われました。この祭りは豊年を喜ぶ村人のレクリエーション。畑仕事を終えた村人たちは準備に大はしゃぎです。この大盛りに盛り上げたご飯は何と一升二合。いよいよお祭りの始まりです。

まず、招待された村の若者達は夕飯を腹いっぱいご馳走になります。これが終わるといよいよ大飯食いの代表に選ばれた2人の若者は『大盛り飯』に挑みます。

この1年間雨の日も風の日も良く働いてくれましたと、ミノ傘をつけて若者を励まします。こうして、冬の一時を楽しむ阿蘇郡は高森町色見集落の「めし食い祭り」です。」