佐世保を母港とする海上自衛隊の護衛艦「あけぼの」が中東イエメン沖で活動中だった今月26日、周辺海域に弾道ミサイルが着弾したと見られることが分かりました。

これは海上自衛隊の酒井良海上幕僚長が、アメリカ軍から提供された情報として、28日の会見で明らかにしたものです。


発表によりますと、ことし9月に佐世保を出港した護衛艦「あけぼの」は、今月26日イギリスの会社のタンカーが何者かに乗っ取られたことを受けアメリカの艦艇とともにイエメン沖のアデン湾で警戒監視や情報収集を行っていました。その際、イエメン内陸部のフーシ派支配地域から弾道ミサイル2発が発射され、活動を行っていた海域からおよそ18.5キロ離れた場所に着弾したということです。


着弾した時も「あけぼの」はアメリカの艦艇と同じ海域にいたということですが、酒井海上幕僚長は「安全上の懸念が生じることはなかった」としています。