返礼品の寄付額で一番なのが「羽毛ふとん」を含めた寝具です。
なぜ、ふるさと納税が集まるのでしょうか?

富士吉田市は専門部署を設け戦略を練ります。
職員は6人で、伝統産業を担う様々な業者を何度も訪問します。

この日は織物会社でネクタイの新商品や価格について意見を交わしました。

渡小織物 渡辺太郎さん:
一番オーソドックスな部分にはなるけれど、こんな形の中から選べる。

富士吉田市はネクタイ生地の生産量が日本一ですが、ふるさと納税の織物製品の寄付額は少ないといいます。
しかし地場産業に自信があるため、細部にまで手を抜きません。

好きな柄を選べるネクタイセットなど、寄付者の関心を集める商品作りも充実させています。

渡小織物 渡辺太郎さん:
(寄付額の)数字は小さいけれど、富士吉田の方もリスペクトを持って対応してくれているのが伝わる。今はお互いウィンウィンの関係ではないかと思う。

さらに市がこだわっているのが、寄付者へのお礼です。

渡小織物 渡辺太郎さん:
富士吉田市のお礼状の案内ですね。これもいつも絵柄が違っている。

お礼には地元の小中学生が描いた絵や観光マップを沿え、寄付だけで終わらない関係を構築をしています。

富士吉田市役所 ふるさと寄附推進課 朝比奈大輔さん:
品を届けるだけだとすぐ関係性は終わってしまうし、リピーターにもならないと思うので、返礼品の後ろにある富士吉田の気持ちや魅力を伝えていくことが大事かなと思う。

今年度も好調の富士吉田市のふるさと納税。
その裏には世界と地元、それに寄付者への思いやりがありました。