2025年の大阪・関西万博をめぐり、建設の業界団体の会長が、まだ打ち合わせが行われていない海外パビリオンについて、「よほど簡易な構造であるなど特段の事情がないと難しい」として開幕に間に合わないとの考えを示しました。

日本建設業連合会 宮本洋一 会長
「ここまで残り期間が短くなってくると、開幕に間に合わせるためには、今後建設会社との打ち合わせを開始したいというようなもの(海外パビリオン)は、よほど簡易な構造であるとか、あるいは部材の調達のめどが立っているなどの特段の事情がないと難しいのではないかと心配をしている」

ゼネコンなどでつくる日本建設業連合会の宮本会長は定例会見でこう指摘し、海外パビリオンの具体的な発注を「1日も早くお願いをしたい」と改めて求めました。

大阪・関西万博をめぐっては、人件費や資材の高騰を背景に、参加国みずから費用を負担して建設する「タイプA」パビリオンの準備の遅れが指摘されていて、政府主導による調整が進められています。

また、万博の会場建設費が当初の2倍近い最大2350億円に膨れ上がったことについては、「きちっと予算手当をしていただいてるということは、間違いなく正しいことだ」と指摘しました。