サイドが入れ替わった後半、今度は風上に回った関西学院のペース。開始早々の2分、FW陣の力強い突進から、FL杉田奏斗選手がトライ。21対5と追い上げると、その後も報徳陣内深くに攻め込みます。それでも報徳学園は慌てませんでした。試合後、西條裕朗監督が「前半に3本目のトライをとれたことが大きかった。(大きく)リードしたことで、強風の中、落ち着いて戦えた」と語ったように、逆転には3チャンス以上が必要な関学がトライを狙ってどんどん仕掛けてくるのに対して、我慢強く、冷静に対応。規律の取れたディフェンスで関学に得点を許しません。そして、ロスタイムに突入した試合終了間際、交代で出場したプロップ陣がスクラムでプレッシャーをかけると、最後はウイングの長谷川選手がこの日2本目となるダメ押しのトライ。選手層の厚さと強風を味方につけるしたたかさを見せた報徳学園。26対5でライバル関西学院を下し、8大会連続49回目の花園出場を決めました。