26年間、四半世紀にわたって奥出雲の山あいを駆け抜けて来た青と白の列車が23日、ついにラストランを迎えました。
今シーズンで引退となるJR木次線の観光トロッコ列車、奥出雲おろち号がラストランを終えました。
さようなら、おろち号。


沿線の人たちは手を振り続けました。

(汽笛)

やって来た最後の奥出雲おろち号、次々に手を振って出迎えます。23日、島根県奥出雲町布勢地区では地元の人たちが総出で声援を送りました。

地元の人
「さみしくなりますね、子どもたちもね」
「トロッコ列車の見送りをすることで、地域が元気になりいい活動だと思った」

「トロッコ列車おろち号、ラストラン。気合い入れていくぞー!」

続いて出雲八代駅では、子どもたちがオリジナルの踊りで列車を歓迎。

♪「やあやあやあ、八代だよ。」

この地区ではおろち号の引退が取り沙汰されるようになった2021年から、地元の小学生たちを中心に列車への手振り活動が始まり、ラストイヤーの今年はオリジナルの踊りを練習して駅でたびたび披露して来ました。

そんな特別なおもてなしの踊りも23日が最後となりました。

踊り終えた子ども
「最後なので、もっと頑張りました」
「トロッコ列車は大切なものだったので、一生懸命踊って、ありがとうの気持ちを伝えてくれたので、良かったです

1998年4月デビューの奥出雲おろち号。雲南市のJR木次駅から広島県庄原市の備後落合駅までを往復してきましたが、四半世紀以上を経て車両の老朽化が進みこれ以上は維持出来ないとJRが運行終了を決めました。

来春からは山陰線を走って来た観光列車「あめつち」が木次線に乗り入れることになります。

デビューから26年、古い車両の保守整備に苦心したJRの保守担当者は。

JR西日本後藤総合車両所車両管理係・野口誠さん
「26年もの間、沢山の人が携わって、安全に安心して乗って頂けるように車両を検修して参りました。私たちも頑張ったんですけど、車両の方もそこまで耐えてくれたというのが嬉しいです。」

その奥出雲おろち号、最後の山越えです。
人気の3段スイッチバック区間を間近に眺められる広島県境近くの道の駅。23日が見納めです。

見に来た人は
「ここのおろちループの景色とおろち号には春に乗ったので最後のおっかけに来ました。きょうも木次駅から来ています」
「ほんとに魅力のある電車なのですごい残念ですね」

道の駅奥出雲おろちループ・藤原紘子駅長
「これだけたくさんの方に見送りに来ていただいて、晴れてラストランを迎えられたことで最高の1日になったと思います。」

そして先ほどラストランを終え、おろち号は木次駅に到着。
多くの人がその最後の姿を目に焼き付けました。

乗客
「めっちゃ楽しかったです。無くなっちゃうんで寂しくてしょうがないですよね」
「今年の一番最初の運行のときも(予約)取れたんですけど、そのときも沿線は人がすごかったですけど、きょうはやばいですね。本当にすごい。これなくなっちゃうと本当に寂しいですよね。

JR西日本木次鉄道部 小川修司 部長
「本当に26年間愛していただいて、幸せなトロッコ列車だなという風に思います。駅だけでなく沿線のあちこちから手を振っていただいて本当に愛されている列車だなという風に率直に思いました」

雲南市 石飛厚志 市長
「いってしまったなぁというのが率直な感想です。26年本当に頑張ってくれた。この地域のために活躍してくれて本当に感謝の気持ちでいっぱいです。次のポストおろち号『あめつち』が今度入ってまいります。『あめつち』ももちろんですが、在来線も活用しながらなんとか試行錯誤しておろち号の後をしっかり繋いでいきたいと思っています」

無事ラストランを終えた奥出雲おろち号、さようなら。
そして26年間、ありがとう。