母・晶子さん
「この子を産んだ時に想像してた母と娘の未来が思い描けなくなって。一緒にお買い物とか、一緒に料理を作って、おままごとして…そういう全てのことが、『あなたはできないですよ』『あなたたちには、それは叶いません』って、なんかそういうふうに言われた感じがして」

晶子さんには、ある思いがありました。
母・晶子さん
「急変してICUに入っていくあの姿を見ている時に、ああ、もうちょっと大きくなったらどこどこ連れて行こうとか、あれを一緒にしようって思ってた、あの時の自分が情けないというか…なんであんなふうに言い訳しちゃってたんだろうって思って。『後悔』ばかりです」
「もう少し大きくなったら・・・」「暖かくなったら・・・」
そんな風に考え、恵美里ちゃんと出かけることを先延ばしにしていました。
目が見えてたかもしれない、耳が聞こえてたかもしれない間に、いろんな経験をさせてあげられなかった「後悔」が、晶子さんを突き動かしました。