
真子さんには生まれつき重度の難聴がある2つ離れた妹、真紀さんがいます。
レストランでの小さな男の子の一言が差別問題を考えた契機となりました。しかし・・・。
甲陵高校1年 前橋真子さん:
「具体例がなくて感じたこともない。取り組みは三角みたいな。要素が多すぎる。その要素をいかにするかというのをやっていました」
真子さんは発表する考えがまとまりません。

転機が訪れたのは10月、自宅にホームステイしたアメリカの高校生の言葉でした。

甲陵高校1年 前橋真子さん:
「英語では障害者というのを「disabled people」=「障害者」と表すのではなくて、「people with disabilities」という「障害と共に生きる人」という言い方をする話をしてくれて、それを聞いて同じ言語でも、障害と共に生きる人という人に焦点を当てた言い方をするんだなって驚いた記憶があります」
「障害者」ではなく「障害と共に生きる人」。
ホームステイを受け入れた経験を踏まえ、納得いく原稿になるまで大会2日前まで書き直し続けました。
そして迎えた当日。真子さんは等身大の思いをぶつけていきます。