『自ら人体実験に参加する』という危険性

――武見厚生労働大臣は、「包括的な指定についても検討を進めたい」と発言しています。雨宮さんは、「包括指定は最終手段で多くの議論が必要だ」ということです。

(法科学研究センターの雨宮正欣所長)単に似た構造のものを全て指定するといっても、実は科学的に言うと非常に難しい話です。実際、他の物質を作るときの中間生成の原料のようなものになったり、有用、必要なものも出てくるんです。ですから、似た構造を指定しても、こういうのがついたものは除外するとか、慎重な議論が必要になってくるんです。

――「規制されてない=安全」ではないということを、我々が認識する必要があるということですね。

(法科学研究センターの雨宮正欣所長)まず、合法ではなくて、ただ単に目が届いていなかっただけで、別に法で認めたわけではない、ということが一つ。それから医薬品と違って、安全性の検査とかをしていないので、極めて危険な場合もある。『自ら人体実験に参加する』という危険性があること、これは知っておいてほしいですね。(2023年11月20日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)


◎雨宮正欣:法科学研究センター所長 元埼玉県警科学捜査研究所・乱用薬物科長 鑑定経験は23年間5000件以上