2年生の三上純加さんもその1人です。
同好会に所属していた姉や兄の踊る姿に憧れて郷土芸能を始めました。


(2年生 三上純加さん)
「とても大変なんですけど、イベントとかでお客さんが見てくれて笑顔になってくれるとこっちもうれしくて、またイベントとかに出たいなと思います」

踊りの役割は、最後尾でみんなの疲れを癒す「ササラスリ」です。

「こうじゃなくてここで止める。ここで止めてから次に入る」

生徒たちを指導する佐藤昌幸さんは、同好会の設立メンバーです。


(コーチ 佐藤昌幸さん)
「岩泉だと就職先も中々ないのでやはり高校終わるといろんな地方に出ていきますけど、大切なこういう素晴らしい踊りが自分の地元にはあるということを大人になっても忘れずに、何かあったらまた戻ってきて踊る機会があったらぜひ踊ってもらいたいと思います」

佐藤さんが会長を務めていた1990年、同好会は全国高校総合文化祭で優秀賞に輝きました。
そして今年10月、北上市で行われた県高校総合文化祭郷土芸能発表会で同好会は最優秀賞に輝き、来年夏に岐阜県で行われる全国高校総合文化祭への出場も決めました。


(岩泉高校郷土芸能同好会 坂下雄斗 会長)
「全国の人に七頭舞をもっと知ってもらって、全国で1位取って頑張りたいです」

誇りを胸に、郷土芸能の伝承に情熱を傾ける高校生たち。その情熱のバトンが脈々と受け継がれています。