■男女7人制ラグビーパリ五輪アジア予選(19日、大阪・ヨドコウ桜スタジアム)

日本代表は男女ともに、16年リオ五輪、21年東京五輪に出場。3大会連続の五輪出場を目指し挑んだこの大会。優勝すれば五輪出場権を獲得し、2位と3位は世界最終予選に回る。

男子日本代表が準決勝に臨んだ。相手はアラブ首長国連邦(UAE)。前半3分、ラックから出たボールを貰ったケレビ・ジョシュア (31)が190cm 108kgの巨体を生かした突進でトライを奪う。ゴールも決まって7点を先制する。その後、相手にトライを奪われ7-5と2点リードで前半を終える。後半に入ると、初の五輪出場を目指す石田大河(26)のトライでリードを広げ、残り1分には、東京大会に続き2度目の五輪を目指す石田吉平(23)がジャッカルに成功。日本ボールのスクラムから、最後は吉澤太一(32)にボールを繋いでダメ押しのトライを奪い、21-5でアラブ首長国連邦(UAE)を下し、決勝進出を決めた。

決勝の相手は香港。今年のアジア大会杭州、準決勝で対戦し敗れ、日本は銅メダル、香港は金メダルに輝いた。日本は前半、香港に先制を許し、7点を追う展開。それでも前半3分、石田大河(26)が相手タックルを振り切り、左サイドにトライ。ゴールも決まって7-7と香港に追いつく。しかし前半終了間際、香港のロングキックが日本ゴール前に転がり、走り込んできた選手が追いついてトライ。再び、リードされ7-14で前半を終えた。後半、香港の攻撃に自陣で過ごす時間が多い日本、しかし残り1分半、ボールを繋ぎに繋いで最後は谷中樹平(23)が、ゴール中央にトライ。ゴールも決まり、ギリギリで14-14の同点に追いつく。

そして試合終了直前のラストワンプレー、日本はボールを繋いで決勝トライ。21-14で香港を破る大逆転劇で、3大会連続の五輪出場を決めた。

女子の決勝の相手は中国。今年のアジア大会決勝では、1点差で金メダルを逃した因縁の相手。リベンジするには最高の舞台が整った。日本は開始早々、中国に先制のトライを奪われ、ゴールも決められ7点を追う展開。しかしその直後、大谷芽生(23)が自陣22mラインから独走してトライを奪い、ゴールも決まって、7-7の同点に追いつく。

前半5分には再び大谷がボールを受けると、相手をかわしてゴール中央にトライ。ゴールも決まり14-7で前半を折り返す。後半も主将の平野優芽(23)がゴール中央にトライを決める。ゴールも決まり、21-7と引き離す。その後、中国にトライとゴールを決められ、7点差に迫られる。そして試合終盤にも中国の猛攻を日本は全員で体を張って守り切り、ノーサイド。21-14で中国に勝利し、優勝。3大会連続の五輪出場を決めた。

【男子7人制ラグビー 五輪での成績】
2016年 リオ五輪 4位
2021年 東京五輪 11位


【女子7人制ラグビー 五輪での成績】
2016年 リオ五輪 10位
2021年 東京五輪 12位