【山梨県】県大会17連覇中の相手に勝利した山梨学院

 12日も行われた地区大会の決勝戦では、アップセットが最も難しい競技といわれるラグビーで、厚い壁を破って山梨の山梨学院と大阪(第1地区)の関大北陽が悲願の初出場を決めました。大会17連覇中の日川と対戦した山梨学院。立ち上がりから体格で勝るFWを生かして優位に試合を進めます。前半5分、ウイングの矢野悠斗選手が先制トライ、16分にもヘンダーソン・リアム・ジョセフ選手がインゴールに飛び込んで前半で2つのトライを奪います。しかし日川もPGのチャンスを確実に決めて食い下がります。後半4分には、佐藤瑛斗選手がこの日3本目のPGに成功し、10対9と1点差に迫ります。直後の7分、再び山梨学院がトライを奪いますが、14分にはまたしても佐藤選手がPGに成功。15対12、ワンチャンスで勝ち負けが入れ替わる緊迫した場面が続きます。この緊迫した展開の中で勝負強さを見せたのは、山梨学院でした。20分、モールを押し込んで日川のゴールラインに迫ると、小俣颯舞選手がこの日2本目のトライ。ゴールも決め、22対12として日川の反撃ムードを断ち切りました。最後まで自分たちの強みを出し続けた山梨学院。ついに日川の壁を破って、うれしい花園初出場です。