母親を前に涙「日々後悔しかありません」

また、17日の公判では石川被告の母親も証言台に立ちました。

弁護人:
「被告は初め、同意があって性交したと
 主張していましたが信じましたか?」
被告の母親:
「半信半疑です」
弁護人:
「信じる部分は?」
被告の母親:
「親として、子どもを信じたいんです」
弁護人:
「疑いの部分は?」
被告の母親:
「警察が捜査に来て、
 犯行について聞いたので」


弁護人:
「被告はなぜ犯行をしたと思いますか?」
被告の母親:
「部屋に入って女性がいたから、
 欲望に負けたと思います」
裁判官:
「被告は母親から見てどんな息子ですか?
 普段どのくらい顔をあわせていた?」
被告の母親:
「一緒に食事やテレビを見たり普通の…
 私にとっては優しい子です」


石川被告は幼少期から母親と2人暮らしで、出所したらまた自宅に迎え入れるという母親に対し、石川被告が涙ながらに感謝を語る場面もありました。被害女性との間では、母親が示談金300万円を支払い、示談が成立しています。

石川被告は性行為をしている最中に、会社の仮眠室であることや、知り合ったばかりの相手と行為に及んだことに気付いて「我に返り、怖くなった」といいます。避妊はしていなかったということです。

石川被告:「相手の方のこととか、会社の仮眠室とかそこまで考えられていなくて、自分の欲求的なことだけしか考えていなかったと思います。日々後悔しかありません。深く反省いたします」

検察側は「再犯の可能性があり、矯正施設で更生する必要がある」として石川被告に懲役5年を求刑。弁護側は「暴行や脅迫は加えておらず、計画的ではなかった」として寛大な刑を求めました。判決公判は12月14日に開かれます。