富山湾の冬の王者、寒ブリの季節が近づいています。今シーズンの漁獲量を予測する「ブリ予報」が17日発表され、7キロ以上のブリの漁獲量は平年をやや上回るとの予測が示されました。同日、氷見漁港では300本以上のブリが水揚げされるなどまとまった量が取れ始めています。

氷見漁港には、17日朝、氷見沖や七尾沖などの定置網にかかった307本のブリが次々と水揚げされました。毎年、氷見漁協や仲買人などでつくる「判定委員会」は、水揚げの量やブリの大きさ・形などを総合的に判断して本格的なシーズン入りを告げる「ひみ寒ぶり宣言」を出しています。

2022年は11月26日に宣言が出されていて、氷見漁協によりますと、今シーズンは11月13日に339本、14日には579本などまとまった水揚げがあったということです。一方で、水揚げされたブリの多くは北海道沖から南下してきたもので小ぶりなものが多いことなどから、漁協の担当者は「まだ宣言は出せない」と話していました。

また、富山県水産研究所が17日発表した「ブリ予報」によりますと、今シーズンの県内のブリの漁獲量は、7キロ以上の大きいものが145トンと平年をやや上回るとした一方、4キロ前後の小さいものは19トンと、平年をかなり下回ると予想されています。