専門家『法律制定時は“人権”という意識が低かったのではないか』
売春防止法などに詳しい専門家は、買春が罰せられないのは、法律が制定された当時の時代背景が色濃いと話す。
(お茶の水女子大学 戒能民江名誉教授)「戦前の考え方が根強い中で、人権という意識が弱かったのではないか。とくに売春っていうのはモラルの問題だと、道徳の問題だとされてきたので。社会の秩序を乱す女たちっていう意識が強かったんじゃないでしょうかね」
法改正を行い、買春する側にも罰則を与えるべきだと訴える。
(お茶の水女子大学 戒能民江名誉教授)「刑法の規定があっても、窃盗はあるし殺人だってなくならないんですが、やはり女性を差別していることになりますからね、圧倒的に。そういうことはこの社会では許されないんですよ、というメッセージにはなるというふうに思うんですね」