「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」(11月16~19日、東京ドーム)が開幕。井端弘和監督(48)率いる侍ジャパンは台湾を4-0で打ち破り、白星発進。かたや敗戦も国際舞台ならではの盛り上がりを見せたのが台湾スタンドの応援チアリーダのパフォーマンスだ。

日本と異なる「エンターテイメント性」

台湾の応援方法は日本のプロ野球と少し異なる。観客のいるスタンドには特設ステージが設けられ、大音量でスピーカーから流れる応援ソングや、バンドの生演奏に合わせてチアリーダーによる応援が行われる。子供たちが一緒に踊るなど日本とは違う形式の応援が繰り広げられ、台湾現地では各球団の「啦啦隊(ラァー ラァー ドゥ(ェ)イ)」と呼ばれ親しまれている。

台湾5球団より選抜のチアリーダー

この日も内野スタンドではグランドの熱戦を盛り上げる華やかなステージが展開された。

海外まで及ぶ人気と注目度

台湾のチアリーダーの人気は本土にとどまらず海外にまで届いている。楽天モンキーズチアリーダー、リン・シャンさん(26)のインスタグラムのフォロワーは180万人。芸能人同様といえる人気が称えられ、メジャーリーグでは今年5月にエンゼルスタジアムで行われた台湾デーにも登場した。スーパースター大谷翔平との対面も果たした。

楽天モンキーズのチアリーダー、リン・シャンさん(26)


台湾のチアリーダーは試合の応援だけではなく、日本での活動も多く行っている。2023年だけでも、新潟で日本と台湾を繋ぐ航空会社のPR、山口では観光客誘致に向けたPR動画の作成など多岐に渡る。国内外で様々な活動を行うチアリーダーたちは今や台湾と世界をつなぐ架け橋のような存在となっている。

台湾プロ野球 楽天モンキーズ・ガールズ 宮城県知事表敬訪問
台湾プロ野球 楽天モンキーズ・ガールズ 新潟訪問

今大会の台湾のチアリーダーは台湾プロ野球の5球団から集められた精鋭のドリームチームである。アジアの頂点を争う熱戦を盛り上げるスタンドの応援にも注目が集まる。

■台湾のプロ野球リーグ(台湾プロ野球連盟)
2023年シーズンは1リーグ制5球団で構成された。2024年シーズンより6球団に増える。台湾の野球人気は高い。特にリトルリーグののワールドシリーズでは1969年以降16度の優勝を誇り、500ニュー台湾ドル紙幣には少年野球が描かれている。

■カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023
11月16日 台湾0-4日本 @東京ドーム
11月17日 日本vs韓国 @東京ドーム 19:00
11月18日 豪州vs日本 @東京ドーム 12:00
11月19日 3位決定戦・決勝