横浜市の保健所は15日、焼肉チェーン「牛角」の店舗でノロウイルスが原因とみられる集団食中毒が発生したと発表しました。専門家は、冬に向けてのノロウイルスの流行に注意を呼びかけています。
「牛角」で集団食中毒 冬はノロウイルスに注意
「誠に勝手ながら臨時休業させて頂きます」
横浜市内にある焼肉チェーン「牛角」の店舗に貼られていた張り紙。
保健所によりますと11月7日、このお店で焼き肉や野菜などのコースを食べた10代の男性21人がおう吐や腹痛などの症状を訴えました。検査で8人の便から検出されたのは強い吐き気や下痢などの症状を引き起こすとされる「ノロウイルス」です。
最近ノロウイルスに感染したという24歳の男性。突然、激しい腹痛と吐き気を催し、夜も眠れない状況が続いたといいます。

ノロウイルスに感染した男性
「夜も10時、11時ぐらいに布団に入って寝ようとするが、30分おきにお腹が痛くて起きてトイレに行って出てをずっと繰り返していた」
11月から3月の寒い時期に特に多いとされるノロウイルスによる食中毒。専門家はその感染経路について…
大東文化大学 中島一敏教授
「食中毒のパターンと人から人への感染のパターンがある。吐しゃ物とか便とかに気が付かない形で手について間接的に口に入ってくる」
そのうえで、感染を防ぐためには基本的な対策が重要になると強調します。

大東文化大学 中島一敏教授
「本当に目に見えない少ない量の糞便の汚染でも感染が起こりうる。アルコールがあまり期待できないので流水と石けんによる手洗いが大事。あとは食品が(ノロウイルスで)汚染されているということがある、加熱することが重要」