「循環型社会の実現」と「人手不足解消」に向けた取り組みです。

廃棄された家電のリサイクルの効率をあげるために、「全自動で解体するシステム」の見学会が岡山市北区で開かれました。

ロボットが、エアコンの室外機を解体していきます。さまざまな資源のリサイクルを手がける平林金属が、パナソニックプロダクションエンジニアリングの実証実験に協力して開発を進めるシステムです。

住宅一戸あたり最も台数が多い家電で、今後回収数が増えることが見込まれるエアコンの解体の「効率化」をはかろうというものです。システムは室外機の形状を瞬時に認識し、それに従ってロボットのアームが動くため、全自動での解体が可能になりました。

従来は、約10人がかりで手作業で解体していましたが、新システムを導入すれば、平林金属では1日あたりの解体数の倍増が見込めるとしています。

(平林金属 平林実社長)
「これが第一歩となって、他のものに波及していくというのが大きいかなと思っている。10年、20年先が楽しみだなと」

安定的な家電のリサイクルを続けていくための、システム導入です。実証実験をさらに重ね、2~3年後の実用化と、他の家電の解体への応用を目指すということです。