転倒し頭に加わる強い衝撃…死亡する可能性も…自転車同士の出会い頭の事故は

自転車の事故で一番多いという「自転車同士の出合い頭の衝突事故」を想定した実験では、ダミー人形の頭にセンサーを設置し、頭部損傷基準値を計測しています。
前後に子どもを乗せた母親が運転していることを想定した自転車と男性が1人で運転していることを想定した自転車を直角に衝突させて、ヘルメットの有無で衝撃にどの程度の差が出るのかを確かめたものです。
親子が乗った自転車の側面に直角に男性の自転車が衝突すると、衝撃で男性はバランスを崩し、体が回転するようにして背中から地面に転倒し、頭を打ち付けました。
この時、親子の自転車はまだ走行していますが、バランスを崩し、乗っている子どもの頭は大きく振られています。そして、転倒すると、親子の頭はともに地面に打ち付けられました。
この時の数値は、ヘルメットがない状態で母親のHIC(頭部損傷基準値)が281。子どものHICが15951という結果に。ヘルメットがある状態では、母親のHICが243。子どものHICが949でした。
ヘルメットによって、大きく数値が減少しているものの、頭部損傷基準値は、幼児ではHICが570以上、成人では700以上の場合、頭がい骨骨折。700~2500になると死亡する可能性があるということで、命にかかわる衝撃になっていることがわかります。














