消毒液をセットするだけで…“利用者10倍”

富山中央警察署 二口滉久 警部補:「より犯人に対して呼びかけるということで、仕掛学というものを利用しました。自分の行動は常に他人に見られている可能性があるということを認識してもらいたいです」

この「仕掛学」の研究を始めたのは、大阪大学の松村真宏教授です。

大阪大学 松村真宏 教授:「人の好奇心などを利用して、行動のきっかけを与える。行動を変えることによって、何らかの社会的な課題を解決することを目指しているのが仕掛け学の狙いです」

その実績はバラエティに富んでいます。ローマの彫刻「真実の口」の模型の中に消毒液をセットすると利用者が10倍以上に増えたり、マジックハンドでビラ配りをすると配布数は5・5倍。ゴミ箱の上にバスケットゴールをつけると利用者は1・6倍に…。