大分県別府市で去年、大学生2人が死傷したひき逃げ事件で重要指名手配された八田與一容疑者について、県警は11月の指名手配犯強化月間に合わせて、他の県警との連携を強化し新たな情報の提供を受けています。
ひき逃げの疑いで警察庁から重要指名手配に指定されているのは八田與一容疑者(27)です。八田容疑者は去年6月別府市野口原の県道で停車中のバイク2台に軽乗用車で追突、大学生2人を死傷させ現場から逃走した疑いが持たれています。

警察庁は事件の凶悪性から八田容疑者を道路交通法違反では全国初となる重要指名手配に指定。八田容疑者を加えた新たな指名手配書が10月1日から全国で掲示されています。
また、捜査特別報奨金の対象事件にも指定され、有力な情報提供者には公的懸賞金として300万円が支払われます。遺族による私的懸賞金500万円も含めると上限額は800万円となっています。
11月は全国に指名手配されている容疑者の捜査に力を入れる強化月間にあたり、県警は八田容疑者を含む指名手配被疑者の検挙に向けて、警視庁や他の道府県警と連携を強化していることを明らかにしました。すでに県外で確認された情報の提供を受けているということです。
また、「今、目の前にいるこの人が似ている」などと言った急ぎの際は県警が警視庁や他の道府県警の通信指令室に直接状況を説明、すぐに現場に向かってもらい結果の報告を受けるなど、全国の警察の協力態勢が通常よりスムーズになっているということです。県警内にも強化月間推進本部を設置し八田容疑者を含めた指名手配犯の捜査を強化しています。

県警察本部の種田英明本部長は「まだ逃亡を続けていて非常に苦々しく悔しい思いを持っている。八田容疑者の検挙は県警察において重要な課題であり、9月には警察庁の重要指名手配犯となるなど恐らく日本で1番有名な指名手配犯ではないかと思う。有力な情報があれば関係する警察と連携を取るのはもちろん、県警の捜査員も現地に行くなどして引き続きしっかりと捜査をしたいと思う」とコメントしています。
情報提供先:【大分県別府警察署】0977-21-2131