あえて「ワインブドウ未開の地」で…たった1人の挑戦
2019年、荒井さんは長野県から宮城にUターンし就農。夢を実現する場所に選んだのは、ブドウ栽培の実績がない七ヶ宿町でした。「ワイン造りは畑から」と、たった1人で荒れ地の石拾いから始めました。なぜ、七ケ宿に注目したのでしょう?

荒井謙さん:
「七ヶ宿でワインブドウ栽培は誰もやったことがない未開の地でしたけど、ここは標高が高くて寒暖差があって糖度も上がるんですが、酸味の落ちがゆるやかでしっかり酸が残るんですよね」
荒井さんが追い求めるのは、ほどよく酸味のあるきれいな味わいのワインです。
そのために糖度などを測り、ブドウの成熟具合をきめ細かくデータ化して栽培にいかしています。

荒井謙さん:
「客観的な目線でデータの推移を追っていくことで収穫日を想定できますし、推移を見ていきながらベストなタイミングで取っていきたいと思ってやっています」
"ワインブドウ未開の地"で奮闘する荒井さん。原動力となっているのは、ワインづくりを応援してくれる家族の存在です。