プロ野球の阪神タイガースが、5日の日本シリーズ第7戦でオリックスを破り、38年ぶりの日本一に輝きました。鹿児島の阪神ファンも喜びを爆発させました。
鹿児島市天文館では、鹿児島猛虎会のメンバーおよそ50人が集まり、日本一をかけた試合を見守りました。
(ファン)
「絶対優勝してほしいという思いで応援しに来た。頑張れタイガース」
「最後は喜んで皆と美味しい酒が飲みたい」
応援会場には、阪神でプレーし、今年7月に脳腫瘍のため28歳の若さで亡くなった日置市出身の横田慎太郎さんのユニフォーム。そして、横田さんが自らの闘病生活と引退試合でのプレーなどをつづった著書、「奇跡のバックホーム」の表紙の写真も。
試合が動いたのは4回。阪神は、1アウト1、2塁とし5番・ノイジー。スリーランホームランで先制します。
(ファン)
「まだまだ分からないが、かなり日本一に近づいている」
「38年ぶりの頂へ死ぬ気で応援する」
阪神は、5回にも3者連続のタイムリーヒットで6対0とリードを広げます。
大量得点に湧く応援会場に響いたのは、ゆずの「栄光の架け橋」。横田さんの現役時代の登場曲です。横田さんとともに日本一へ…。大合唱でその瞬間を待ちます。
残りアウト1つの場面でマウンドに上がったのは、横田さんと同期の岩崎優投手。1点を返されますが、最後は打ち取り、7対1で勝利。阪神は、38年ぶり2回目の日本一に輝きました。
(ファン)「本当に泣けてくる」「めっちゃうれしい」
(鹿児島猛虎会 鳥井ケ原昭人会長)「慎太郎が亡くなってからずっと勝っていた、ほとんど勝っていた。慎太郎君の天国から力をくれたこともあるし、38年は長すぎたけど2023年、我々にとって最高の年になった。タイガースは永遠に不滅」
胴上げ投手の岩崎投手とともに、横田さんのユニフォームも宙を舞いました。
今シーズンのユニフォームにチームが、横田さんの名前と背番号24をつけて作った“特注品”でした。
阪神の日本一を日置市の自宅で見届けた慎太郎さんの父・真之さんは。
「うれしいしありがたかった。ここまでやってくれるのかと。女房もうれしそうに、ちょっと涙を流しながら見ていました。ユニフォームが上がったときには」
「息子もやはり『3勝3敗だけど、最後は絶対阪神が勝つ』と思っていたと思う。球団、関係者、選手の皆さんにありがとうございましたと言いたい」
38年ぶりというだけでなく、鹿児島のファン、そして横田さん家族にとって、特別な日本一となりました。
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