「自転車安全利用モデル高校」に日本体育大学桜華高等学校が女子高校として初めて警視庁に指定されました。

日本体育大学桜華高等学校 渡辺健校長
「地域の交通安全のリーダーとしてしっかりとした行動をとって、良い見本になってくれたらいいなと思っています」

警視庁は先月31日、日本体育大学桜華高等学校を女子高校としては初めてとなる、都内で4校目の「自転車安全利用モデル高校」に指定して交付式を行いました。

今年4月から自転車のヘルメット着用が努力義務化されましたが、警視庁が7月に自転車のヘルメット着用率を調べたところ、▼男性は14.7%、▼女性は6.1%で「髪型が崩れること」を理由にヘルメットを着用しない女性が多いことが課題となっています。

「自転車安全利用モデル高校制度」は、自転車の安全利用について積極的に取り組んでいる高校を警視庁が指定し、モデルケースとして他の高校に対して交通安全を呼びかける取り組みです。

「自転車安全利用モデル高校」に指定される基準は、校則に、▼自転車ヘルメットの着用、▼賠償保険の加入義務を明記しているほか、交通安全のボランティアへの参加などで、日体大桜華高校は女子高校としてこうした活動に積極的に取り組んでいることが評価されました。

また、この日はゲストとしてマウンテンバイクのプロライダー・守上大輔さんが招かれ、交付式のあと、交通安全教室も開かれました。

交通安全教室では守上さんによるデモンストレーションも行われ、参加した生徒らは自転車の正しい乗り方や交通ルールを楽しく学びました。

警視庁によりますと、都内で高校生の自転車事故は今年9月までに636件で、去年の同時期と比べると79件増えているということです。警視庁は「交通ルールを守り、ヘルメットを着用して安全な自転車利用に努めてほしい」としています。