担当記者に聞く“増額” 「大規模工事では費用積み増しは『あるある』」
藤森祥平キャスター:
改めて建設費の増額の理由についてです。

2018年当初は1250億円でしたが、2020年には600億円増えました。その主な理由は、会場デザインの変更、熱中症対策などとなっていました。
ところが10月、改めて精査をした結果さらに500億円が必要となりました。内訳は、協会によると…
・物価上昇の影響 +527億円
・予備費 +130億円
・コストカット ‐157億円
足し引きして、ちょうど500億円ということになったわけです。
小川彩佳キャスター:
当初(2018年)の見積もりが、そもそも甘かったということはなかったんでしょうか?

MBS東京報道 尾藤貴裕記者:
当初の1250億円については、実は愛知万博の建設費をもとに会場の面積比で単純計算したもので、この工事が必要だからいくら必要だというのは積み増したような数字ではなかったんですね。
その2年後(2020年)、600億増えて1850億という数字になったんですけれども、このタイミングで初めて積み上げ式の計算が行われ、さらにきちんと計算した数字で、今後の物価上昇というところ見込んで、このぐらいの数字であれば、ゆとりを持ってできるだろうというふうに、当時には説明がなされていました。

一方、地元関西の国会議員からはこんなコメントも出ています。これは1850億に増加したときですが「大規模工事では費用積み増しは『あるある』騒がれても…こんなもんでしょ」というような声も聞かれていて、関西のちょっと楽観的な部分というところがこの発言にも出ているのかなと感じました。
小川キャスター:
そもそもこの建設費を疑問に思う声というのは上がらなかったんでしょうか?

尾藤記者:
今年の発言で、政府関係者は「1850億円あれば大丈夫だ」と強く主張していた部分がありました。
ただ、関西のゼネコン関係者からは「この数字では採算が取れない。請け負い損で難しい」というような話もあり、実際にこの工事を受注すると赤字とまでは言わないまでも、ほとんど利益が出せないのでは、と厳しい声も。結果として、ゼネコン側としてもなかなか受注が難しく、今問題視されている“建設遅れ”にも繋がっていて、その部分では、政府側・協会側の見通しの甘さは指摘せざるを得ないところだと思っています。
小川キャスター:
温度差というのを感じますね。

時事芸人 プチ鹿島さん:
「物価高だからやむを得ない」っていう発言も、一方で普通に生活してる人は「物価高だからどうしよう」っていうことじゃないですか。この温度差って何だろうっていう。国や自治体のお祭りだったら、じゃんじゃん使ってもしょうがないの?っていうことをどうしても思ってしまいます。














