医師の業務削減を支えるタスクシフト / シェア

【平】大学病院などの医師は地域の医療機関への出向が多く、それが『地域の救急体制』を支えています。
【住】長崎県医師会の佐藤副会長の話の中に”タスクシフト”という言葉が出てきましたが、どういう意味なのでしょうか。

【平】「タスクシフト / シェア」というのは『看護師や薬剤師などの医療従事者が医師の業務の一部を分担すること』です。
国は10年以上前から、医療従事者が業務を分担して連携する『チーム医療』を推進しています。
さらに、2024年4月から、その「タスクシフト / シェア」を導入します。

看護師が診療の補助を行えるように

看護師業界では、2015年から“医師の診療補助”を行うための『特定行為研修制度』がスタートしていて、呼吸器関連や循環器関連などの研修を受けることができ、タスクシフト/シェアを行う準備を進めています。
長崎県看護協会では、医師の診療補助ができることを前向きに受け止めています。

長崎県看護協会 日野出 悦子 会長:
「医師が行っていたところを、看護師が “診療の補助”として行えることが法律上制定されました。
一定の症状については、手順書によって看護師がタイムリーな医療の提供ができるのは、患者さんにとってはメリットかなと思っています。
最終的には患者さんのために、よりよい医療の提供、安心・安全な提供につながっていくのかなと思っています」