富山県内でクマの被害が相次ぐ中、滑川市では福祉と連携した独自のクマ対策を実施しています。

滑川市の住宅に、手つかずになっているたくさんの柿。31日は自分で撤去ができず困っていた88歳の女性が市に依頼して、摘み取り作業が行われました。

作業をするのは、滑川市の障害者就労継続B型事業所、「あすなろ倶楽部」に通う人たちです。

あすなろ倶楽部 土山健史さん:「就労を目指して頑張ってあすなろに来られているので、地域の貢献ができているというところでみんなやりがいを持ってやっておられます」

この取り組みは、クマ対策とあわせて障害者を支援しようと、滑川市が3年前にスタート。

あすなろ倶楽部が、摘み取りの報酬として無償で柿の提供を受け、ドライフルーツに加工して販売するということです。

この家に住む女性:「毎日テレビやラジオ新聞でクマの話ばかりだったので、村の人にも迷惑かけると思うからね。役所さんとあすなろさんに感謝してます」