
田邨さん:
「女性や子どもがDVやストーカーなどから守れる、それを未然に防げる警察官を目指したい」

稲本さん:
「女性だったり子どもに対してのストーカー被害だったりDV対策など、被害を受ける人がもっと少なくなるように対策したりとか、そういう対応ができたらいいなと思っています」
警察庁によりますと、配偶者などからの暴力、いわゆるDVは、全国で2011年以降、急速に増加し、2022年の相談件数は8万4,400件余りと過去20年で最高となっています。
一方、ストーカーの相談件数は、2022年は1万9,131件と減少傾向にありますが依然として高い水準です。
県警本部の人身安全・少年課の宮島亮子(みやじま・りょうこ)警部補。
およそ20年、女性や子どもなどの被害者対応に当たってきました。

宮島亮子警部補:
「男性と一緒に現場に行ったときに私の姿が見えたときに『女性もいてくれてよかった』と言われたことがあります」
「男性の仕事」というイメージがいまだに強い警察官の仕事ですが、宮島さんは女性だからこそできることをこれまでの職務で実感しています。
宮島亮子警部補:
「体力面とかで常に劣っているというのは自覚しているので、そういった中で『女性もいてくれてよかった』というのは、私でも役に立てることがあるんだと実感できる一つでもある」
女性が被害を受ける犯罪がなくならない中、被害者が安心して相談できる同性の警察官の重要性が増しています。

稲本さん:
「女性だから同じ目線に立って聞けることとかもあると思うので、そういった点で活躍できたらいいなと思っています」
「女性を守れる仕事がしたい」…その一心で警察官を志した2人。
自分だからこそできることを考え、きょうも訓練に励んでいます。