【京都外大西-履正社】

続く第2試合は、その京都国際に京都大会で競り勝った京都外大西と大阪の履正社の対戦。
京都大会の決勝、近畿大会の1回戦と接戦を制して勢いに乗る京都外大西。この日も序盤から履正社の先発・高木大希投手に襲いかかります。1回に2点を先制すると、2回には履正社のミスに乗じてさらに1点を追加。ここから1番・谷春毅選手、2番・杉浦智陽選手の連打で4点目を奪うと、「とにかく積極的に打っていこうと思っていた」と語った5番の田中遥音選手、6番の中辻秀太が難しい変化球を上手く拾って連続タイムリーヒット。この回、打者10人の猛攻で、あっという間に6対1と大きくリードを奪います。

大量援護をもらった田中投手、履正社の強力打線相手に緩急を上手く使って7回まで1失点に迎えます。この投球に打線も奮起。8回に高木投手から貴重な7点目を奪うと、7対3と追い上げられた9回には、2本の3塁打を含む3本のヒットで10対3と再びリードをひろげます。

それでも履正社は諦めません。疲れから球が浮き始めた田中投手から、デッドボールを含む6者連続出塁。4連打で10対7として、なおもツーアウト1塁2塁、ホームランが出れば同点という場面まで追い上げます。しかし、最後はあと一本が出ず、ゲームセット。

「チームの雰囲気は最高。のった時の高校生のすごさを感じるゲームでした」と上羽功晃監督が語った京都外大西が、18年ぶりの秋の近畿大会ベスト4進出を果たしました。