ささいなことで父親と口論、不満が爆発

 父親は、無職の息子を見放すことはなく、家事を担いながら一緒に暮らしていました。そうした暮らしの中で、事件はささいなきっかけでおきました。

「無職になり人生が狂ったのは父のせい」と殺害を決意

 正嗣被告は事件直前、「たばこを買いに行く」と告げて外出しようとすると、父親からとがめられ、2人は口論となります。
 そして「ガソリンスタンドを辞めて無職になり、人生が狂ったのは、父のせい」などといった強い不満がこみあげ、殺害を決意。自宅の台所から包丁を持ち出し、父親の身体を何度も突き刺すなどしました。