暴力をきっかけに母親・妹とは別居
起訴状などによりますと、正嗣被告は、もともと両親と3歳年下の妹と4人で暮していました。

しかし2年前、正嗣被告は妹とけんかをした際、暴力を振るったことから、母親と妹は自宅を出て別居。それ以来、父親と2人で暮していました。
「思い通りにいかない人生は父親のせい」
正嗣被告は、地元の中学校と高校、短大を卒業後、自衛官候補生や農協、レンタルスキー店などの仕事に就きましたが、仕事はどれも長続きしませんでした。

2年前に、父親の紹介で働き始めたガソリンスタンドでも、危険物の取り扱いに必要な資格を持っていなかったことから、同僚に見下されていると思い込み、わずか2か月で辞めています。
この資格をめぐっては、正嗣被告は「乙種第4類」の取得を希望していましたが、父親から難易度の低い「丙種」から順に取得した方がいいと助言されていました。
そして正嗣被告は、無職になったのは、父親が最初から「乙種第4類」の取得を認めてくれなかったせいだと、強い不満を抱くようになっていきます。