■プロ野球・SMBC日本シリーズ第1戦 オリックス0ー8阪神 (28日 京セラドーム大阪)
阪神が38年ぶり2度目の日本一に向け初戦を制した。岡田彰布監督(65)は前回監督時の05年のロッテとの日本シリーズは0勝4敗だったため日本シリーズで初勝利。阪神は今季京セラドームではペナントレースから9戦全勝となった。先発・村上が7回2安打無失点に抑え、打線は山本由伸を攻略し5回に渡邉諒の先制打から近本と中野もタイムリーを放ち4点、5回にも木浪のタイムリーなどで3点、9回も佐藤輝の内野ゴロ間で1点を加えた。
先攻の阪神スタメンはシーズン同様に1番センター・近本、2番セカンド・中野、3番ライト・森下、4番ファースト・大山、5番サード・佐藤輝、6番レフト・ノイジー、7番DH・渡邉諒、8番ショート・木浪、9番キャッチャー・坂本のオーダーを組んだ。
オリックスの先発・山本由伸(25)は史上初となる3年連続の投手4冠(勝利、防御率、奪三振、勝率)を今季に達成。
打線は1回は近本が一ゴロ、中野がレフト前にヒット、森下は見逃し三振でスタートを切っていた中野は二盗死で打者3人で終わる。
阪神の先発・村上頌樹(25)は10勝6敗、セ・リーグ1位の防御率1.75。6月13日・交流戦(甲子園)で山本と投げ合い8回4安打2失点(自責1)も8回2安打無失点の山本に負け投手になった。
村上は1回は池田を右飛、宗を一ゴロ、中川圭を空振り三振に取る立ち上がり。村上は3回まで1人の走者も出さない。
4回の2巡目の攻撃で先頭・近本が遊内野安打、中野の一ゴロを中川圭がファンブルし無死一・二塁の先制機に。強攻策で森下が遊ゴロ併殺打、2死三塁で大山は見逃し三振に倒れる。
村上は4回も三者凡退に抑えると打線は5回、先頭・佐藤輝がセンターへヒット。佐藤輝がノイジーの初球に二盗を決め、ノイジーの右飛で佐藤輝は三塁へ進む。渡邉諒がセンター前にポトリの落とすタイムリーを放ち1点を先制。
木浪もヒット、1死一・二塁で坂本は犠打失敗の投飛で2死も近本が右中間を深々と破る2点タイムリースリーベースを弾き返す。中野もレフトへタイムリーを流し打ち、4ー0とリードを広げた。
村上は直後の5回に先頭・森に天井に挟まるツーベースで初めての出塁を許す。頓宮を見逃し三振、紅林に四球で1死一・二塁に。ゴンザレスを10球粘られるも二飛、若月を三ゴロに打ち取り無失点で切り抜ける。
6回の攻撃で先頭・大山が四球、ノイジーのヒットで1死一・三塁から渡邉諒は見逃し三振も木浪がレフトへタイムリーを打ち返し、坂本もレフト線にタイムリーツーベースを飛ばし6ー0と山本をマウンドから降ろした。
代った2番手・山田に近本が四球、2死満塁から中野がレフトへタイムリーを放ち、7点目を奪った。山本は今季ワーストの7失点。
村上は6回は先頭・野口にヒットも池田を二ゴロ併殺打、宗も右飛に打ち取った。村上は7回を投げ100球、2安打、1四球、4奪三振で三塁を踏ませない快投で降板。
8回は2番手・加治屋が紅林を遊ゴロ、ゴンザレスを空振り三振、若月を投ゴロと3人で退ける。
9回の攻撃で先頭・近本がツーベース、森下がヒット、大山がこの日3つ目の四球を選び1死満塁とし佐藤輝の一ゴロ間に1点を加え8ー0とした。
打線は日本シリーズ球団新記録の13安打、近本と中野が猛打賞の3安打。
9回は3番手・岩貞が野口を空振り三振、池田を空振り三振、宗を空振り三振も3者連続空振り三振に抑えた。
59年ぶり2度目の関西勢同士の日本シリーズでの対戦、前回の64年は南海(現ソフトバンク)が4勝3敗で阪神を下し日本一になっている。