いよいよ目前に迫ったプロ野球ドラフト会議。
高校を卒業して5年、夢を追い続けながら、現在は独立リーグでプロへの思いを強くする、石川県小松市出身の投手がいます。最速159キロ、「北陸のオオタニサン」に注目です。
元高校球児・石橋アナウンサー「富山県にきました。この富山にあの大谷投手がいるということです。その投手の夢をこのグラブで受けてきたいと思います」
苗字は「大谷」
背番号は「17番」
エンゼルス・大谷翔平投手を彷彿とさせる豪速球を投げるのは、小松市出身で独立リーグ富山サンダーバーズの大谷輝龍投手23歳。
持ち味は最速159キロのストレートです。
石橋アナ「これだけ力感のない中でスピンのかかった延びるボールが投げられるのはすごい。」
小学1年生で野球に出会い、県内の強豪チーム、小松大谷高校でピッチャーに転向。野球に取り組む姿勢を、小松大谷高校の西野貴裕監督はこう振り返ります。
「高校時代は口数が少なくブルペンで黙々と球数を投げている姿と、投げ終わったら黙々と走るような選手でした」
「今年が勝負」無名の社会人から一念発起
卒業後は4年間、社会人野球チームを渡り歩きますが、実績を上げることができず、無名の存在でした。しかし、富山の社会人チームを戦力外になった去年のシーズンオフ、大谷投手はある決断をします。
大谷輝龍投手「今年勝負したいと思ってここに来た。プロに行きたいというのがあったので、社会人野球も練習はできるが仕事と両立という感じだった。野球に一番集中できて野球だけの環境は独立リーグかなと思って」
小松大谷高校 西野貴裕監督「今年の冬あたりに自主練習にグラウンドに顔を出したときの表情は今年は少し自分の意志というか覚悟というものを感じた」