入江直樹 記者
「シカは2013年に小鹿でセンターに来て、これまでトラブルはなかったそうです。オスジカは発情期で近くに寄らないなど注意していましたが、動線を分けるなどはしていませんでした」
このシカは2013年、野生生物の防除の研究のため、小ジカの時にセンターにやって来ました。
亡くなった職員は約20年前、センターができた時から勤めていて、研究者の補助をしていました。このシカも最初から世話をしていたといいます。

センターによると、手袋・長靴で体を守り、今がオスジカの発情期なので距離をあけるなど注意していたと言いますが、柵の中でシカと人の動線を分けるなどはしていなかったということです。
島根県中山間地域研究センター農林技術部 福井修二 部長
「(亡くなった男性職員は)今年で21年目になると思います。このセンターができてから勤務していただいていました。これまでトラブルは聞いておりません。
危機管理リスク表を作って、飼育動物を扱う時にこういう注意をしましょうとしていました。このシカについては、特に発情期には距離を十分保ちましょうということと、基本的に手袋・長靴など、直接皮膚が出ないように防護しましょうとしていました」
男性は柵の端の方で倒れていて、同じ柵の中にいたシカの角には、血のようなものが付着していました。
警察は、男性がシカに襲われた可能性もあるとみて、死因などについて調べています。