平成29年(2017年)11月、熊本県南部に広がる水俣の里山を上空から撮影しました。

当時ニュースはこう伝えています。「熊本県の南部、海と山に囲まれた水俣市、今回は昔ながらの景色が広がる水俣の里山を空から見つめます。市街地から山間(やまあい)へおよそ8キロ、湯治場(とうじば)として知られる温泉郷「湯の鶴温泉」です。

山をV字に切り裂くように流れる湯出川(ゆでがわ)の両岸には、風情ある温泉旅館が立ち並ぶ一方、ここ数年でカフェやレストランなどもお目見えし歴史ある温泉地に新しい魅力を加えています。

かわってこちらは久木野地区にある寒川水源。四季を通じて14度の冷たい地下水が一日に3000トンも湧き出しています。その水は下流3キロメートルにもおよぶ日本でも有数の石積みの棚田を潤し続けています。この豊かな水と自然を守ろうと地元の住民たちは人工林が伐採された跡地にシイやカシなど照葉樹を植える「水源の森づくり」を続けています。

標高300mから600mの丘陵地には茶畑が広がります。こちらの茶畑では環境に配慮し、無農薬・無化学肥料による栽培に取り組んでいるそうです。近年は若手農家を中心に紅茶の生産も盛んで「みなまた和紅茶」としてブランド化を図っています。」
