一年経ってもまだ…ろれつが回らない

皮膚科さいとう・斎藤敦医師:「帯状ほう疹が特に顔に出ると、顔面神経麻痺、筋肉を動かす神経もやられてしまって、一部動かなくなる麻痺とか、目の周りにでると視力障害とか、耳の周りだと聴力障害、めまいなどの合併症が顔の周りだとでることがあります。顔の場合は特に注意が必要です。神経は全部つながっているので、その周辺の神経を通じたいろいろな障害がでます。ウイルスが増えたときに炎症が強いと神経が壊れてしまいます。そうすると神経の修復はなかなか進まないので長引いてしまうんです」

顔に帯状ほう疹が出た女性は、発症から1年が経ちましたが、まだ痛みは続いているそうです。

顔に帯状ほう疹が出た女性:「口のあたりとか麻痺していて、まだろれつが回りません。痛み止めはまだ飲んでいます。2年も3年も痛みが続くこともあるそうです。帯状ほう疹の予防注射も、今考えれば、いくらお金出してもいいからしておけばよかったと思います」

一度症状が出た人は、完治してから2年経つまで予防注射はできないそうです。予防接種について斎藤医師は、50歳以上の人に加え、免疫機能が低下した帯状ほう疹を発症する可能性が高い18歳以上の人は、かかりつけ医と相談したうえで接種を検討してほしいと話します。