中には「目がつぶれる」ケースも
富山市の皮膚科、斎藤敦医師によれば、帯状ほう疹について、免疫機能が年齢とともに落ちていき、50歳以上になると特に発症しやすくなり、80歳までの間に3人に1人がかかると言われているそうです。その症状は。
皮膚科さいとう・斎藤敦医師:「最初、痛みから始まって数日から1週間くらいの間でブツブツが出てきてやっと帯状ほう疹だと気づくことが多いです。発症当初は鋭い痛みを伴うことが多く、夜も眠れないくらいの痛みが続き、通常は数週間の間に痛みはおさまっていきますが、中には数か月から、年単位でも痛みが残っている人がいます。残った痛みのことを“帯状ほう疹後神経痛”といいますが、だいたい帯状ほう疹の2割くらいは長く続くといわれています」
顔に帯状ほう疹が出た女性は退院後、1か月に1回の通院となり、病院では鼻の横など顔の3か所に痛み止めの注射を打ったそうです。特に痛みを感じたのは、こめかみだったといいます。
顔に帯状ほう疹が出た女性:「射し込むような痛さです。耳から、こめかみにかけての顔の半部がビリビリと痛かったです。タオルにお湯をひたして、顔につけると少し痛さやわらぎました。そのあとは冷やしました」
時間が経つにつれて少しずつ痛みがやわらぎ、“耐えられる程度”にまでになったころ、医師からはこんなことを言われたといいます。
顔に帯状ほう疹が出た女性:「2年も3年も痛みが続くこともあるそうです。中には、顔が“ひつれたり”、目がつぶれたりしてしまうこともあると聞きました。それに比べればよかったと…」
帯状ほう疹は顔に症状が出ると、神経の麻痺を引き起こし、様々な障害が出ることがあるといいます。