およそ3人に1人が発症するといわれている帯状ほう疹。中でも最悪なのが、顔に帯状ほう疹が出てしまったケースです。医師によれば、顔に出ると顔面の神経が麻痺するなど症状が重くなる傾向があり、特に注意が必要だといいます。実際に顔に帯状ほう疹が出て、今も症状に苦しむ女性に話を聞くと…「地獄でした。痛くて痛くて早く楽になりたい。死んだ方がましだと思いました」あまりの痛さに死が頭をよぎったといいます。その症状と対処方法とは…。

顔に帯状ほう疹が出た女性:「左耳あたりからほほにかけて、それまで味わったことのない違和感があって病院に行きました。そうしたら先生が、帯状ほう疹かもしれないけど、まだ発疹が出てないので薬はまだ出せないと言われました」

関東地方に住む80代の女性は、去年10月、顔に違和感があって病院に行ったといいます。その2、3日後、急速に症状が悪化したそうです。

顔に帯状ほう疹が出た女性:「2、3日したら顔の左側にブツブツが出て一気に広がり、痛みが出てきました。病院で帯状ほう疹であることがわかり、急遽入院しました」

顔の“ブツブツ”からは、うみが出てきたといいます。

顔に帯状ほう疹が出た女性:「午前と午後の2回、点滴をして顔の“うみ”がすこしずつ引いてきましたが、顔が半分真っ赤になってしまいました。痛みは取れずに本当につらかったです」

女性は1週間後に退院、痛み止めの薬と塗り薬をもらいましたが、痛くて塗ることができなかったそうです。自宅に帰ってからも痛みは続きます。

顔に帯状ほう疹が出た女性:「家に帰っても痛みは取れませんでした。寝ても起きても痛くて痛くて、早く楽になりたい。死んだ方がましだと思い、どうやって死のうか考えるようになりました。死が怖くならなくなったんです。頭の左側半分と、首から肩の方までも痛くてとにかく地獄でした。痛いので髪の毛も触れませんでした」

死んだ方が楽だと思うくらいの壮絶な痛みだったといいます。